おはようございます！ 週末ですね～
昨晩は地元の歯科の勉強会でした～ 研修医時代から参加している会です。仕事の関係で県外にいたのでしばらく参加できなかったのですが、久々に行ってきました。全然変わってなくてホッとしました。
さて今日のトピックは本です。人生の転換期に読んでいた本ってありますか？
私は今は歯科医ですが、以前は違う職業をしていました。ちょうど前の仕事を辞めて次なにをしようかと考えていた時期があったのですね。
その時に読んだのが安藤忠雄さんの連戦連敗という本です。
連戦連敗
安藤忠雄さんとは名前は聞いたことがあるかと思います。元気のいい大阪のおじちゃんといったイメージですよね。
安藤さんは元プロボクサーなのですが、独学で建築の勉強を始め、それから建築士の免許をとり、開業します。
普通大学を出て建築家になるのが通常だと思いますが、すごいですよね (笑)
安藤さんは本の中で、安藤さんが若いころはお金がなかったが、食費を削ってでも海外の建築の本などを買ってよんでいたとの事。その当時の写真におびただしい本が積まれているのを見て随分刺激を受けました。
安藤さんの凄い所は、例えば空き地があったとして、そこにどんな建物を建てたほうがいいか勝手に模型を作り出して、それを提案しにいくんですね。怒られることもしばしばあったといいます。超アグレッシブじゃないですか(笑)
安藤さんいわく、仕事とは待っていてやるものではなく創り出すものだとの事。
そんな安藤さん、アグレッシブさが全開にでて
海外のコンペにも出しまくります。そして毎回コンペの規定の条件を大幅に超えたものを提出するあまり落選が連発します (笑)
ただしそのような行動が実を結び少しずつ建築の範囲が広がり、国際的な建築物の設計を行うようになります。
私はこの本を読んで何か大きな枠組みに自分も挑戦してみたい！と思ったのですね。
ターニングポイント
私は家が歯科の開業医だったのですが、高校進学の頃、歯科は今やコンビニの数より多いし儲からないから、好きな道にすすんだほうがいいよと親からアドバイスをうけ、まあ特に強くなりたいという気持ちもそのころはなかったので、好きなデザインの道に進んだのですね。
そしていくつか会社で働いたのちに、しばらく画廊で働いていました。ここが実に居心地がよかったのですよね。毎日好きな絵が届いてはそれを写真に撮ってホームページにのっけたり、ホームページの改装をしたり。ポスター作ったり。
６年くらいはいましたが、ある時ふと楽しいけど、何か物足りないというか、全力で力を注ぎこむ何か別の事をしたいと持ったのですね。
そしてそこを辞め、しばらくふらふらと考えごとをしながら毎日を過ごしていました。
そんな時に実家の父から今日は患者さんから野菜をもらったよーなどと、喜んでもらったよと話をしていたのをふと思い出していました。
日々の自分の仕事が誰かのためになる。そして喜んでもらえる。
そんなことを考えていた矢先 実家から今だったら、ローン返済などの関係で、歯科大学へ行かせることは出来るよと提案があったのです。色々な時期が重なるものですね。
それだな！と思い歯科大から願書をとりよせました。
自分がやりたい事という以前の仕事の基準から、自分の力を使った後の仕事の影響力というものに求めるものがシフトしていったのですね。
そんな時期に安藤さんの連戦連敗という本を読んでいて、自分の背中を後押ししてくれたのは確かです。
今日はそんな懐かしい話でした～ それでは良い週末を～
