こんばんは
突然ですが、
普段は歯は離れていますでしょうか?
それともくっついているときがありますでしょうか?
以前も投稿しましたが、食べている時以外は歯が離れている状態が正常な状態です。
歯を日中くっつける癖をTCH(Tooth Contact Habit: 歯列接触癖)といい、病名もついています。
詳しくは過去の記事も参照下さい。
TCHが過度になると
急患で歯が痛いと言って来院する患者さんの中でも多くの割合の患者さんがTCHが原因により生じた歯のしみや痛みで来院している印象です。
歯が噛み締めていると、歯の咬む面だけでなく、歯と歯茎の境目あたりが欠けてきます。
それが原因で歯のしみが生じます。
歯がしみることが最近おおい方は、TCHが自分にないか意識してみるといいです。
TCHの治し方
TCHの学会が推奨している治療法は認知行動療法というものです。
簡単にいうと、くっついているかを意識して、くっついていたら離すようにする事です。
1 何でもいいので、目印を決めて下さい。
私の病院では歯のシールのシートを差し上げています。
こんな感じのものです。これは何でもいいです。100均一などにうっている赤いシールや、何でも自分の貼りやすいものを選んでください。
それを携帯や職場のPC周りに出来るだけ多く貼ってください。
2 それを見たら深呼吸しながら離してください
目印を見たら、深呼吸をして歯を離してください。これは歯がくっついているときはぐーっと歯やその周りの筋肉が緊張状態にあるので、それを解除するためです。
最近の研究結果では、この深呼吸をして歯を離す認知行動療法を続けることで、夜間の歯の食いしばりがあるような場合、歯がくっつくと、無意識に歯を離すようになり、改善がみられるという事が分かっています。
日中のTCHと夜間のブラキシズム(かみしめ)は密接な関連があります。
ブラキシズムが強いかたもこの認知行動療法を明日からでも取り組んでみて下さい。
この認知行動療法を続けていき、なにもしなくてもあ、今くっついていたと意識して離すようになればだいぶ改善している段階です。
TCHは多くは無意識下で行っている場合が多いです。そのためより多く意識する事が大切です。そのためにも目印を貼って気が付くようにしましょう。
TCHとの付き合い方
TCHは癖なので、いきなりなくすのは難しいです。
また、なかなか直らないという気持ちもあるかと思います。
なので、すこしずつ総時間を減らしていくという楽な考え方でいいです。
今日が2時間咬んでいたら、明日は1時間45分にする。くらいの楽な感じで取り組んでいくといいですね。
少しづつ意識して減らしていきましょう!
今日の一曲
MIshka の「Give You All The Love」
今日もミシカです。
やはりリラックスする時間を多く作るのが様々な病気を改善するコツですね!
まったりしましょ~