Bar 「マルチチャネル」へようこそ　第４話

そこはとある街角にひっそりとあるバー「マルチチャネル」

そこはただのバーではない。

そうそこにいるマスターもお客さんもみんな「セドラー」なのだ。

登場人物

マスター

元傭兵。カメラ転売に精通している。

中国輸入のミヨ

普段は商社勤め。

Amazon刈り取りの秀雄

８０歳。ボケ防止にせどりをはじめた。

電脳引きこもりのヤス

引きこもりなのにバーには顔を出す

トレンドの哲

予約転売やトレンドに強い。アスペ。

メニュー

鯖缶

つまみだ。

ところてん

つまみだ。

単Cソーダハイ

１１０円だ。

モンスターパンチラインハイ

ピーチ味

レジ落ちジンジャー

ジンジャー味

Barで流れている音楽

New York Jazz Lounge の「 Bar Jazz Classics」

バーではこんな音楽が流れている。

第４話

マスター　「いやーやっと再開になったけど、しばらく早くしめてたからなー」

マスター　「まーカメラ転売があるからなんとか食いつないだけどね。」

マスター　「いっそのこと、また紛争地域でもいって、傭兵とでもなるか。最近はあのヒリヒリとする感じが忘れるんじゃないかと心配になってしまう。」

マスター「今日もナイフでも磨くとするか。」

シュッシュッシュ

マスター 　「どれ切れ味を試してみるか。ウーム　サラミなんてどうだろう」

カランカラーん

ヤス　「どうもー。ぶつぶつ」

マスター「おー久しぶりだね！　まー座りなよ。」

ヤス　「いやー。コロナが怖くて家でひきこもってました。　あ、　そっか。もとからひきこもってたんだっけ。　ぶつぶつ」

マスター「笑　そうだったよね。最近はどんな感じだったの？」

ヤス「最近ですか？　あいかわらずリピート消耗品関係を毎月補充する感じですかね。商品は代行に投げているんで楽ですね。」

マスター「消耗品かあ。どんなやつ？」

ヤス「まー需要があればなんでもですかね。あまりセラー多くないようなやつですかね。セット品なんかは息が長いですね。」

マスタ「なるほど。よくわからんが、人があまり目を付けないやつを探す感じだね。」

ヤス「まあそうです。」

マスター「何飲む？これどうかな新作なんだけど」

マスター「レジ落ちジンジャーだよ」

ヤス「それで」

マスター「あいよ」

ヤス「ごく　ごくっ」

ヤス「そういえばこの間めっちゃ歯がしみたんですね。」

マスター「あーあるよねそういうとき」

ヤス「なんか虫歯かなーと怖くなって近くの歯医者いったんですよ。そうしたら、虫歯とかが原因ではなくて、歯が普段くっついていることが原因らしいです。」

マスター「えーそうなの？でもなんで歯がくっついているとしみるんだろう」

ヤス「自分も初めそう思いましたが、なんでも、普段歯と歯って離れているのが正常みたいなんですが、自分みたいにたまにくっついている人がいるらしく、それによって、歯に力がかかり、歯と歯茎の境目辺りが欠けてくるらしいです。」

マスター「まじ？そんななるの？」

ヤス「自分は結構それが進行していたようで、えぐれた状態になっていました。歯医者ではそこをCRという固い歯の色のもので詰めてもらいました。」

マスター「おーそれからはしみない？」

ヤス「はい大丈夫ですね。ただし、大元の原因は歯がくっついている事からきているので、くっついたら歯を離すように指導されました。TCHといってTooth contact habit　（歯がくっつく癖）という病名もついているみたいです」

マスター「そうなんだ。確かに自分も、カメラ磨いている時にぐっと歯がついているかもな。気をつけてみる」

ヤス「それがいいですね。しみる時はシュミテクト効きますよ。歯のしみる場所にイオンが蓋をしてくれるんですよね。普通の歯磨き粉としても使えます。」

ヤス「なんか近くの歯医者がブログに書いてたので、マスターも見てみて下さいね。」

カランカラーン

秀雄「おっす！」

マスタ「おー秀さんひさしぶり」

秀雄「いやーマスターの所しばらく早くあがっていただろう。夜の散歩がてらよってはいたのじゃがね」

マスター「そうなんすよ。なんか早くみせ閉めると補助金みたいのでるのでそれでね。」

秀雄「いつものあれをくれ」

マスター「ところてんですね」

秀雄「最近は少し前からやり始めた情報発信とやらしておったわい」

マスター「おーいいですね。どんなやつですか？」

秀雄「ツイッターとブログかのう。ゲートボールのルールなどをまとめたブログを書いとる。あとは、メルカリで、売れるハンドクラフトを教えるコンサルじゃ。」

ヤス「ハンドクラフトですか？」

秀雄「そうじゃ。メルカリはなんでもハンドクラフトで売る事が出来るのじゃ。

最近だと、ウッドバーニングといってはんだごてのようなもので、木の食器などに絵を描いてうるものや、色々な種類のものが出品されておる」

秀雄「わしは主に高齢者むけに本のしおりとか、手作りのおむつ、削り出しの杖なんかをまずは作ってみるように指導しておる。」

マスター「凄いですね。今の高齢者の方もメルカリなんて使うんですか？」

秀雄「ばっかもの！メルカリなど基本中の基本じゃ。最近ではわしの回りはにわかに中国輸入がブームじゃからアリエクとかみんなつかっておるぞ」

秀雄「あとは、高齢者はみな古いたんすとか、骨董品もっとるじゃろ。あれがいいのじゃ。日本ではあまり価値が分かられていないが、最近では、台湾の富裕層や、ヨーロッパなどでは日本の古い家具は人気でのう。輸出も視野に入れて近所のトモゾウ、美千代さんなどとやろうかとおもっておるのじゃ」

そんな風に夜はふけていく・・・

第５話に続く・・・

他の夜のバーの様子はこの入口から・・