Bar 「マルチチャネル」へようこそ　第5話　with ゾンビ

そこはとある街角にひっそりとあるバー「マルチチャネル」

そこはただのバーではない。

そうそこにいるマスターもお客さんもみんな「セドラー」なのだ。

登場人物

マスター

元傭兵。カメラ転売に精通している。

中国輸入のミヨ

普段は商社勤め。

Amazon刈り取りの秀雄

８０歳。ボケ防止にせどりをはじめた。

電脳引きこもりのヤス

引きこもりなのにバーには顔を出す

トレンドの哲

予約転売やトレンドに強い。アスペ。

メニュー

鯖缶

つまみだ。

ところてん

つまみだ。

単Cソーダハイ

１１０円だ。

モンスターパンチラインハイ

ピーチ味

レジ落ちジンジャー

ジンジャー味

Barで流れている音楽

New York Jazz Lounge の「 Bar Jazz Classics」

バーではこんな音楽が流れている。

第５話

マスター　「いやーまいったな」

マスター 　「まさかこんな事になるとは・・」

マスター　「コロナが流行ったと思ったらその次にゾンビ現象が生じるとはな」

マスター 　「いやはや。まいったのう」

コンコンコン

マスター 　「ムッ！　なんかきおった」

マスター 「合言葉は」

男「うほ！リングフィットだ　縦積みするお！」

マスター 「違う」

男「 いやーなんだっけ？

うほ！リングフィットだ　爆買いだ　だったけ？」

マスター　「うむ。あっておる」

カランカラーン

哲　　「はあ　はあ」

マスター　「おお　哲さん」

哲　「いやー　そとはやつらでいっぱいですよ」

マスター「よくきたのう」

哲「まあとりあえずモンスターパンチラインハイ」

マスター「うむ」

哲「あの合言葉なんとかなりませんかね？長くて忘れちゃいますよ」

マスター「そうじゃのう。確かに」

哲「どうせこのバーはせどらーしかこないから、せどらーのみ分かる質問なんてどうですか？」

マスター「それいいのう！質問か・・」

マスター　「こんなのどうじゃ？」

マスター　 「最近ブックオフでプレっている商品を任意にあげよ」

マスター「AKIRA」

哲「それいいですね！みんなわかるし。あとはアミと紳助も追加しましょう。」

哲「そういえばマスターも大分このゾンビ騒動で儲かっているんじゃないですか？防具関連めっちゃ売れますね。」

マスター「そうじゃのう。護身関連めっちゃうれるからのう。アイスホッケーのヘルメットとかいい感じに売れていくのう」

哲「それにしてもAmazonはしぶといですね。こんなにゾンビはやっているのに、翌日配達とかまだやってますし」

哲「でもネオヤマトも大変みたいですね。防具付けての配送は勿論、届け先が全滅しているとかしょっちゅうらしいので。」

マスター「防具関連も金持ち連中が爆買いするからのう。それに売りつけるのはいいが品薄になるのは若干抵抗あるのう」

哲「まあいいんじゃないですか？今の世の中、物資と金が重要なので自分の身は自分で守っていかなきゃ」

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝﾄﾞﾝ！ガチャガチャ

マスター　「ムッ！きたか！」

哲さん「ゾンビか襲撃ですかね！」

マスター「合言葉は？」

男「うぐー　うぐー　にく　うまい」

マスター「ゾンビだな。」

男「ウぐー　プレ値　うぐ＾＠」

マスター「？　今なにかせどり言語が聞こえたような？」

男「うぐー　り　りんぐ　ふぃっとだー　うぐ０」

マスター「やはり　せどらーだ」

マスター「どれ小窓からみてみるか」

マスター「？！　秀雄さんだ！　ゾンビ化したようじゃ」

マスター「とりあえず　ゾンビ押さえ紐を使って中に入れてみよう」

哲さん「手伝いますよ」

マスター「ふーこれでよしと」

秀雄ゾンビ「うぐーアミーボ　真贋　うぐー」

マスター「やれやれ　ゾンビ化する直前の脳活動がわずかに機能しているようじゃ」

秀雄ゾンビ　「うぐー　ところてん　うぐー」

マスター「お　このごにおよんでもまだ食いたがっとる」

マスター「しかたないのう」

哲「まあでもなれましたねゾンビも。結局怖いのはゾンビではなく人間ですね」

マスター「そうじゃのう。嘆かわしい。はいところてん」

マスター「おーよく食いよるわい」

哲「よかった。特に害もなさそうですし、じっくりと飲みますかね」

マスター 「よかったよかった」

そんな風に夜はふけていく・・・

第6話に続く・・・

他の夜のバーの様子はこの入口から・・