こんばんは~
一週間の始まりの1日お疲れ様でした。
初めの1日は疲れますよね。
今日はいい天気で気持ちいい一日でした。
今日は印象深かったのは、歯が割れた患者さんが2名いらっしゃったのですが、どちらも、歯と歯がくっつく癖のTCHが過度になった結果でした。
TCHは正式にはTooth Cotact Habit (歯列接触癖)と言います。 現代病といってもいいのですが、日中に歯と歯がくっつきグーっと噛み締めることで様々な弊害が生じます。
今日はやってみようTCHセルフチェックというテーマです。ご自身でセルフチェックをしてみましょう。
このページの目次
TCHとは
歯のトラブルの3大要因として、
1 虫歯
2 歯周病
3 力のコントロールの乱れ
があります。TCHが過度にあると、それにより、力のコントロールのバランスが乱れて、歯に過度な力がかかり、様々な問題が生じます。
詳しくは過去記事にも書いているのでご覧になってください。
歯は普段少し離れているのが正常な状態です。
こんばんは 突然ですが、 普段は歯は離れていますでしょうか? それともくっついているときがありますでしょうか? 以前も投稿しましたが、食べている時以外は歯が離れている状態が正常な状態です。 歯を日中く ...
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TCHセルフチェック
それでは今日はTCHがあるかどうかのチェックをしてみましょう。
1 歯がくっついている瞬間がある
普段起きている時間に歯と歯がくっついている瞬間ありますか?特になにか作業に集中している時に歯と歯をぐっと噛み締めている事はありませんか?
あればそれはTCHです。正常な方は23時間45分離れていると言われています。
つまり、食事の時の15分以外は全くくっついていないのが正常です。
2 頬の粘膜に線がある。起きた時にベロが波打っている
頬の内側にこのような線がありませんか?ベロで触って線のようなものをふれたら、それはTCHが原因で歯の跡がついたものです。
またこのようにベロが波打っている時ありませんか?これも同じように歯が噛み締めていた時についた跡です。
3 顎の疲れ、頭痛、肩こりがある。
TCHがあるとグーっと噛み締めるため、顎の筋肉や関連した筋肉が痛む場合あります。噛み締める際に、顎だけではなく、頭の筋肉や肩の筋肉まで連動して動くためです。
そのため、TCHの患者さんで頭痛や肩こりを訴える患者さん多いです。
4 何となく歯が痛い、何となくしみる
TCHがあると、歯に力がかかり、歯の周りの膜の炎症や、知覚過敏になる場合多いです。そのような時はTCHが普段ないか確認してみて下さい。
TCHがあると何が起きるか
1 歯がしみる
歯と歯がくっついているだけで持続的な歯には加わります。それが原因となり、歯の際が細かーくかけてきます。
そして症状がすすむとしみが生じてきます。
2 何となく痛む
歯の周りには歯根膜というクッションの役割をしてくれる靭帯があるのですね。
ここがTCHによりグーっと噛んでいると炎症になり、何となく痛むといった症状が出てきます。
また、それが過度になると咬んだだけで痛いという歯根膜炎という症状になります。
3 過度な場合は歯が割れる
TCHが過度にある方は、歯が実際に割れるケースがあります。
このようになったら、大半は抜歯して、その両隣とつなげるブリッジか、部分的な入れ歯、もしくはインプラントによる治療となります。
症状がなければすぐに抜かなければいけないわけではありません。また、一時的に接着剤のような材料で固定する事もできます。ただし、予後といって、歯のその後の経過はとても悪いですね。
歯の割れた部分から細菌が入り込んで炎症となり、痛みを出す場合が多いです。
そのためある程度割れが大きい場合は患者さんに説明し歯を抜きます。
このような患者さん非常に多いです。
TCHある場合
多くの患者さんはこのような頬の粘膜の白線などの所見があっても、TCHが普段ありませんか?と聞くと、いや、自分はやっていないとおっしゃるかた多いです。
そして、次回来院されたときにいやよく意識してみるとやっぱり作業しているときなどにやっていたとおっしゃる方が大半です。
無意識でやっている方が多いのですね。
なので、治療の第一歩としてはまず普段歯と歯がくっついている瞬間がないかどうかを意識する事ですね。
また、それが悪い事だと思っていない方が大半だと思いますが、その認識をまず変えて、くっついていると様々な悪影響が生じるという認識を持つことです。
TCHの治し方
TCHの治し方は認知行動療法というものです。それは今日からでも実践できるものです。
過去記事に書いてますので、TCH自覚ある方は是非実践してみて下さい。
大切な歯を失わないためにも、歯に加わる過度な力をコントロールしていきましょう!
今日の一曲
Mishka 「hen the Rain Comes Down」です。
ミシカを聴いてリラックスしましょ~